放課後は遊んで、学んで楽しむ訓練。
「放課後等デイサービス」ってご存知ですか?高齢者向けのデイサービスとはどこが違っているのでしょうか。
放課後等デイサービスとは、介護型デイサービスのような高齢者に向けた通所介護サービスではなく、障害のある子どもたちのための通所施設です。障害のある子どもたちが学校から帰ってくる放課後や、夏休みなどの長い休暇を使って、暮らしをよりよくするための支援を行います。
全国に広がる「放課後等デイサービス」
この「放課後等デイサービス」の事業所は、全国に3,115か所(2013年3月現在)あります。この活動にあたるのは、児童指導員、保育士、児童発達支援管理責任者、技能訓練担当職員のみなさん。
例えば、洋服の脱ぎ着や食事をするなど、日常の暮らしを自分の力でできるように訓練をします。また、絵を描く、楽器を演奏する、おしゃべりをするなど、自分のペースで楽しみながらのトレーニングなので、子どもたちも気楽に過ごせます。親御さんにとっても安心ですね。
10の事業所に10のやり方。
川崎市宮前区にある『アインシュタイン放課後』さんは、自閉症の息子さんを持つ佐藤範男さんがスタートさせた放課後等デイサービス。アメリカで子育てを経験した佐藤さんが帰国して感じたのは、障害のある子どもたちに対する支援が日本では遅れていること。そこでアメリカの福祉に対する考えをベースに、専門スタッフや学校と連携し、子ども一人ひとりの人生を充実させるためのカリキュラムを模索しながら作り上げています。
この事業所の取り組みはほんの一例です。それぞれの事業所でスタッフの方々の考えのもと、創意工夫をしてさまざまな取り組みが行われています。
障害のある子どもたちを見守って
介護施設の「デイサービス」は朝から夕方まで高齢者をサポートしているのに対し、「放課後等デイサービス」は、子どもたちの放課後を支える場。「放課後等デイサービス」が各地につくられると、地域の人たちの理解が深まり、子育てしやすい社会となっていくでしょう。
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この記事の寄稿者
レモン
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。