日常生活に影響が出る雪。雪の多い地域の介護施設の工夫とは?
今年は暖冬と言われていますが、記録的な寒波が襲って鹿児島県や沖縄県で雪が降った日もありましたね。雪が降ると、介護中ではなくとも日常生活に大きな影響が出るもの。雪国や豪雪地帯の介護施設はどのような対策をしているのでしょうか?「介護のほんね」に寄せられた口コミからわかる工夫をご紹介します。
入りやすい玄関の工夫
まずは玄関の工夫についての口コミからご紹介します。宮城県加美郡にある『特別養護老人ホームみやざき』さん。
「雪が多い地域になりますが、外のエントランスまで屋根が来ているので、雨降っているときでも乗り降りが楽だと思います。」
- 「特別養護老人ホームみやざき」に寄せられた宮崎大好き (男性/30代)さんの「田舎のアットホーム」より
秋田県由利本荘市の有料老人ホーム『わかば』さんにも
「玄関入口まで車で乗り入れできた為、雪の多い日の車イス移動も特に支障はありせんでした。」
- 「わかば」に寄せられたいんぶりがっこ (男性/50代)さんの「スタッフが生き生きとして元気な施設」より
という投稿がありました。ドアtoドアで移動できれば寒さを感じる時間も短いですし、滑ったりするリスクも減るのでとても良いですね。
室内を快適に過ごすための工夫
岩手県盛岡市の介護療養型老人保健施設『圭友』さんは、足元の清潔に気を配っているそうですよ。
「玄関は冬季 面会者は雪などで床が汚れないように スリッパに履き替えとなっています」
- 「医療法人社団松誠会介護療養型老人保健施設圭友」に寄せられたkh (男性/50代)さんの「模範的施設」より
施設にもよりますが、中には土足で上がるところもありますよね。雪があると黒く汚れた水がそこら中に散らばってしまうので、面会者はスリッパに履き替えることになっていると気持ちよく入室できそうです。
また、富山県富山市の『特別養護老人ホーム 喜寿苑』さんには、建物内を楽しく過ごすためのユニークな工夫についての投稿もありました。
「地域交流スペースに北欧デンマーク式の暖炉がありました。揺れる炎を楽しめるなんて、雪の多い富山ならではの室内の楽しみ方だと思います。」
- 「特別養護老人ホーム 喜寿苑」に寄せられたしるばにあ (女性/30代) さんの「ショッピングセンター近くの便利な立地にある施設」より
暖炉が置いてあるところは確かに少ないかもしれません。雪×暖炉の取り合わせってなんだかノスタルジーを感じますね…!
駐車場は雪かきをキチンと
駐車場がきちんと雪かきされていると、家族も行きやすいと好評です。たとえば青森県青森市の『介護老人保健施設ケア・ガーデン青森』さん。
「(前略)真冬でも駐車スペースが絶えず除雪され、支障のないよう配慮されている。」
- 「介護老人保健施設ケア・ガーデン青森」に寄せられたまことちゃん (男性/50代)さんの「スタッフの対応がよく、安心して利用できる施設」より
富山県富山市の『特別養護老人ホーム太陽苑』さんは、雪国ならではの装備が活躍しています。
「駐車場も広く、融雪装置もついているので、降雪があっても支障にはならない。」
- 「特別養護老人ホーム太陽苑」に寄せられたたったくん (男性/50代) さんの「対応も良く、雰囲気の明るい施設」より
豪雪地帯の場合、緊急時にすぐに施設に向かえるか、駐車場が常に使える状態かどうかは意外と重要なポイントです。消雪パイプ等でいつでも訪れられるとわかっていると、安心感がアップしますね。
できることは自分で。除雪も入居者自身で!?
北海道枝幸郡の『特別養護老人ホーム歌翠園』さんでは
「出来る事はさせていたので、冬場の除雪をしてる人もいた。」
- 「特別養護老人ホーム歌翠園」に寄せられたわみぃ (女性/50代)さんの「当時の一般的な施設」より
のだそうです。できることはなるべく自分で、という方針のところは多いですが、こちらではそれが除雪なのですね!雪国ならではかもしれません。
雪の多い地域で介護施設を探す時は?
いずれの施設も、暖房やすきま風には気を使っているようでした。口コミをまとめると、雪で道が閉ざされた場合の道や駐車場の確保に言及されている方が多いようでした。雪が降る地域の方は、介護施設を選ぶ際、冬場の駐車場や道のりを想定したり実際に見たりしながら、利便性も考慮できるとよさそうですね。
北海道の施設を探す
宮城県の施設を探す
新潟県の施設を探す
この記事の寄稿者
tamago
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。